★カッシーナ・リエート
●ビアンコ・ヴィーノ・ドルチェ・カドー 2019-2023
*Vino Bianco Dolce Cadò 2019-2023 / Cascina Lieto
*これはやられましたね!
複雑で心地良い酸化熟成のニュアンスが
官能的でそれでいてスムーズな
なんと言えないエレガントさ。
甘さの中にクールさを兼ね備える
木目の細かさは和菓子の様で
この余韻のキレの良さは日本人ならでは。
残り香がほろほろと長く続く
少しホッと
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する味わいでした。
2025年8月6日
エヴィーノさんのコメント
「Cadò(カドー)」という名前は、
ピエモンテの⽅⾔ で「贈り物」や
「プレゼント」を意味する。
その名前に恥じない素晴らしい味わい。
果実的な味わいと自然な甘み、
そして熟成由来の複雑な香りの要素と奥行き。
酸化熟成香も加わり、
その幅の広さには驚かされます。
そして、抜栓してからも非常に安定しており、
1,2ヶ月が経過してもなお変わらない、
むしろより香りが広がっているようにさえ感じる
素晴らしい甘口です。
*品種:モスカート 100%
畑:カンティーナに隣接するブロージアの畑。
樹齢:56年。
1ヶ月以上収穫を遅らせ、
樹上にて凝縮したモスカート。
そのままプレスし、果汁のみで醗酵を行う。
50Lのダミジャーナ(ガラス瓶)に入れて
12ヶ月の熟成。
翌年も同じように醸造を行なったワインを
アッサンブラージュ(ソレラ式)、
2019-2023と、5年間のヴィンテージを合わせ、
酸化熟成。
毎年新しいヴィンテージを少しずつ加えて
ブレンドすることで、
ワインに再び生命が吹き込まれる、
複雑さや新鮮さを高めつつ熟成をへた特別な甘口。
そして今回、密かに造り続けてきた
パッシート(甘口)がリリースされました。
やはり「モスカート」と聞くと、
日本でもパッシート(陰干し)や
デザートワインのイメージがあると思います。
ただ、甘口を造る上で
どうしても越えなければならない課題があり、
2人の考える「極力手を加えないワイン造り」、
の中では決して簡単なことではなかったといいます。
樹齢50年を越えるブロージアのモスカート、
2019年より一部を収穫せず、
さらに1ヶ月後に遅摘み。
陰干しのように凝縮したブドウを収穫。
高い糖分の元、残糖がある状態で醗酵が止まり、
50Lほどのダミジャーナ(ガラス容器)で熟成。
「モストの量が少なかったこともあるけれど、
せっかく造るのであれば、
やはりモスカートの単調な香り、
味わいではなく、そこに複雑さや
奥行きを持たせたいと思い、
ソレラ方式に着想を得た」、といいます。
上記の方法を5ヴィンテージ繰り返し、
継ぎ足しながら空気とも接触させ、
酸化熟成を維持し続けたという、
非常に特殊な方法によって生まれた甘口ワイン。
「Cadò(カドー)」という名前は、
ピエモンテの⽅⾔ で「贈り物」や
「プレゼント」を意味する。
その名前に恥じない素晴らしい味わいです。
エヴィーノさん 4本
容量:500ml
生産年:2019-2023年
生産国:イタリア・ピエモンテ
生産者:カッシーナ・リエート
葡萄品種:モスカート、コルテーゼ
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