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更新日は 2024年 10月 02日 です。
2024年10月 | ||||||
★レ・ポタッツィーネ
●D.O.C.ロッソ・ディ・モンタルチーノ 2022
*D.O.C.Rosso di Montalcino 2022 / Le Potazzine
*フィラデスさんのコメント
イチゴやラズベリーなどの
チャーミングな赤系果実を主体に、
フローラルや杉のヒントが溶け込んでいる。
ミネラルと心地良い塩味があり、
快活な酸がワインに生命力を与えている。
ピュアなサンジョヴェーゼの果実味が
見事に表現されており、
余韻にはミネラルとタンニンが心地よく広がる。
容量:750ml
生産年:2022年
生産国:イタリア・トスカーナ
生産者:レ・ポタッツィーネ
葡萄品種:サンジョヴェーゼ
2024年10月 | ||||||
★ レ・ポタッツィーネ
LE POTAZZINE
★モンタルチーノの街から南西に
およそ5㎞進むとレ・プラータという村が広がっている。
モンタルチーノの丘の中心からほど近いこの村は
標高が高く見晴らしが抜群で、はるか南西方向には
ティレニア海を望むことができる。
この地にワイナリーを構えるレ・ポタッツィーネは
1993年創業の家族経営のワイナリーである。
レ・プラータはかつて標高の高さから冷涼すぎて
サンジョヴェーゼの成熟は困難と判断され、
ほぼ見向きもされない場所であった。
しかし、創業者であるジュゼッペ・ゴレッリは
「適切な栽培をすれば、フレッシュで個性的な
ブルネッロが生まれる」と信じ、
妻ジリオーラとともにこの土地の購入を決めた。
最初に購入した3haの畑はワイナリーに隣接し
標高507mとこの辺りでは最も高い場所に位置する。
常に風が吹く爽やかで冷涼な気候のおかげで、
香り高くフレッシュなブドウが伸び伸びと育つ。
近年の温暖化の影響を受け、モンタルチーノの
多くの生産者がこぞって標高の高い畑に
投資をしているが、以前は見向きもされなかった
レ・プラータの畑は今では質の高い
サンジョヴェーゼを生むエリアの1つとして
認知されている。
畑の拡張をしたのは1996年で、
レ・プラータから約15km南下した
サンタンジェロ・イン・コッレ村にある
ラ・トッレという畑を2ha購入。
ラ・トッレは、ブルネッロの重鎮リジーニの
トップキュヴェ「ウゴライア」に隣接する恵まれた区画。
標高は450mだが、レ・プラータに比べると
はるかに暑く果実味が豊かで力強いブドウが生まれる。
レ・ポタッツィーネの最大の強みは
わずか5haという希少性と、標高差のある2区画を自由に
ブレンドできる点である。
冷涼なレ・プラータにはエレガンスとフレッシュさが、
暖かいラ・トッレには骨格と厚みがあり、
二つの異なる個性を自在に操ることで、
ブドウが一律に熟さないような難しい年でも、
お互いが補完しあうことで見事なバランスと
複雑さを持つ極めて完成度の高いワインが生まれるのだ。
無論どちらの畑もブルネッロの格付けであるが、
畑での選果、マロラクティック醗酵後の
バレル・セレクションという2回の選定を経て
およそ半分もの量が贅沢にも
ロッソに格下げされて瓶詰される。
小規模畑かつ厳しいセレクションを経て生まれる
ブルネッロは至上の味わいであるだけでなく
その希少価値は計り知れない。
ワイナリーの目指すスタイルは
「Harmony, Finesse, Cleanliness」。
ワイナリー創業以前は栽培専門家として
ブルネッロ協会で働いていたジュゼッペは16年もの間、
イタリアワイン界の伝説である
ジュリオ・ガンベッリと共に
仕事を行っていた経歴を持つ。
ガンベッリと共に毎年全ての生産者を周っては
試飲し助言を行っていた経験があり、
ガンベッリのワイン造りの思想を色濃く受け継いでいる。
栽培はオーガニックで行い2019年には認証を取得。
醸造では可能な限り自然なアプローチを心掛ける。
醗酵は野生酵母のみ使用、
マセラシオンもゆっくりと時間をかけて行う。
熟成には伝統的なスラヴォニア産オークの
大樽を用いるが、できる限り還元状態で
ゆっくりとワインを熟成させるため、
樽材の厚さを6cmと普通より
1cm厚くしたものを特注している。
樽熟成の法定期間が長いブルネッロでは
酸素を与えすぎると熟成が進み
疲弊したワインになるからだ。
同様の理由で一度に大量の酸素と触れる澱引きも
最小限にとどめる。
こうすることで長い熟成を経た後でも、
ワインは一貫して優美でエレガント、
みずみずしい果実味と長い余韻が備わる。
Vinous誌は「創設から歴史が浅いにも関わらず、
モンタルチーノのトップ生産者の1つとして
世界的に認知されている」
「ヴィンテージ、土地、品種の個性を
最高の精度で表現する洗練されたブルネッロ」
「気絶するほどに美しく、大満足なワイン」と大絶賛。
デカンター誌、WA誌でも軒並み高い評価を得ており、
サンジョヴェーゼという品種の個性を捉え、
洗練されたブルネッロを生む造り手として
高く評価されている。
一方で生産量が非常に限定されているため
手にできる者は決して多くなく、
世界中の愛好家が熱望している
ブルネッロであることは間違いない。
2017ヴィンテージからはジュゼッペと同様に
ジュリオ・ガンベッリの下で学び、
現在は世界的人気を誇るモンテヴェルティーネで
コンサルタントを務めるパオロ・サルヴィを
醸造家として招き、新体制の下、
さらに高い品質を追及している。
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