ヴニエ家の葡萄畑は、そのような苦しい時代を乗り越えて現在に至っております。
 若い頃から自然派ワインに興味を抱いていたダニエルは、
 1995年に従兄弟のティエリー・ピュズラと一緒に農業学校に入学しました。
 農薬の害などについて農民や周辺住民が知らなかった時代に、
 ルネ モスやジョー ピトン達とも一緒に、除草剤や殺虫剤、
 化学肥料は全く使用しない当時としてはかなり革新的な栽培を学びました。
 スタート時には父親の畑のブドウが醸造に適していなかったため
 畑を借りてスタートしましたが、現在はブドウの植え替えも終えて
 トータル8ヘクタールの畑を所有、7品種を栽培しております。
 2012年のChevernyは、天候による被害がフランスで最も深刻だった地域です。
 春先は寒く降雨が続いたことで結実不良、5月10日から12日にかけて
 遅霜による大打撃に見舞われました。
 雨がちな傾向はその後も変わることなく6月にはベト病が発生、
 7月に入って毎日のように雨が降り病気が一気に広がりました。
 8月16日から9月15日は一転して晴天が続き気温が急上昇したため
 糖度が上がり過ぎ、皮肉なことに雨を望んだほど天候には
 最後まで恵まれなかったようです。
 収穫は9月20日から開始、この時点で既に大半のブドウを失っており、
 結果として収穫量は平年と比較して-85%となりました。
 このような状況のためブニエでは、AOP Chevernyで
 自社畑のブドウで造ったものに加え、
 夏前の時点で信頼のおける生産者のブドウを確保、
 自分のブドウとブレンドして造りました。
 これらはVdF(ヴァン・ド・フランス)標記になっています。
 ヴォルテックスさん資料より
                  
                  
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