*備考
  Domaine Chantal Lescure (Nuits)18haの畑を所有。
  Chantalの息子であるAymericと
  Thibault Machard de Gramont が
  1996年から取り仕切っていたが、
  現在Thibault が当主。
  Domaine Machard de Gramont (Premeaux)
  20haの畑を所有。
  コート・ド・ボーヌにより多くの畑を持ち注力。
  Arnaud Machard de Gramontが取り仕切っており、
  その息子AlbanとAlexisも携わっている。
 
 栽培と醸造
 アクセル氏がドメーヌに参画した後、
 所有畑を全てビオロジックに徐々に転換
 (現在ビオディナミに転換中)。
 それに伴い、除草剤など合成薬剤の使用を中止し、
 病虫害に対しては事前の予防を
 広く行うことで対処している。
 また醸造はより「マイルド」な手法を採用し、
 穏やかな抽出、比較的短期間のキュヴェゾン、
 穏やかな圧搾を心がけている。
 熟成段階では新樽使用率を低く抑えつつも
 長い期間行うこととし、
 いずれもひとえにフレッシュな果実味、
 繊細さ(とりわけ Nuits-saint-Georges
 « Les Terrasses des Vallerots »と
 « Les Vallerots »)、
 そして余韻の長さ
 (とりわけ樹齢の一際高い Nuits-saint-Georges
 « Les Hauts-Prûliers »、« Aux Allots »、
 そしてVosne-Romanée)を持つワインを
 得るために行っている。
 Les Terrasses des Vallerotsと
 Les Vallerots という区画について
 ドメーヌが所有する畑の中でも特筆すべき畑を
 挙げるとすれば、この二つであろう。
 Les Vallerots/レ・ヴァレロは
 1級畑 Vaucrains の上方に位置している畑で、
 ベルトラン氏が1984年に植樹した区画。
 ヴァレロはブドウ畑が広がる斜面の最上部にあり、
 そのすぐ上には松林が広がっている。
 ヴァレロを登っていくと
 テラス状に広がった畑を見ることができるが、
 この畑はベルトラン氏が侵蝕防止のために
 石灰岩の板で区切った畑で、
 フィロキセラ以降打ち捨てられていた畑であった。
 2000年から2001年にかけて、
 この区画2haにブドウを植樹し、
 Les Terrasses des Vallerots/
 レ・テラス・デ・ヴァレロとした。
 この区画は高低差が32mもあり、
 それにより同一畑内でブドウの成熟に
 2週間の違いが見られるという。
 現在、未耕作の2haも徐々に開墾中で、
 その区画は長きに渡って打ち捨てられていたため、
 合成薬剤が全く使用されたことがないことから
 アクセル氏の意中の場所であるという。
  
      
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