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更新日は 2026年07月17日 です。
| 2026年7月 | ||||||
★ジュゼッペ・チポッラ
●ヴィーノ・ダ・タヴォラ・ロザート・オッキオ・ディ・サーレ 2023
*Vino da Tavola Rosato Occhio di Sale 2023 / Giuseppe Cipolla
*ラシーヌの合田さん、直々のオススメでした!
容量:750ml
生産年:2023年
生産国:イタリア・シチリア
生産者:ジュゼッペ・チポッラ
葡萄品種:ネーロ・ダーヴォラ主体、イン ツォリア、ネレッロ・マスカレーゼ、 トレッビアーノ
| 2026年7月 | ||||||
★ ジュゼッペ・チポッラ
GIUSEPPE CIPOLLA
★ジュゼッペ・チポッラは、シチリア中南部、
海に近いアグリジェント出身である。
かつて仕事をしていた都市での生活から一転し、
先祖ゆかりの土地へ戻り、
自らの農業プロジェクトを開始した。
きっかけは2014年、
パンテッレリーア島を訪れた際のこと。
ズィビッボの辛口スタイルのワインに出会い、
ワイン造りへの情熱に火がついた。
2015年に家族所有の畑にブドウ樹を植え始め、
同時に醸造についても学び始める。
本能と直感、そして徐々に身につけた
技術的知識に従い、実験を重ねながら
醸造技術を独学で習得した。
ワイン造りの地、パッソフォンドゥートは、
シチリア中南部特有の石膏硫黄質の地層
(gessoso-solfifera:
ジェッソーゾ・ソルフィフェーラ)
を有していた。
そしてこの地層が、ワインにほとんど塩味にも
感じられるミネラルの緊張感を与え、
典型的なシチリアの豊満な果実味を
切り裂くようなワインを生み出すことが
試行錯誤の末に分かった。
「南の典型的な温かみを期待しないでほしい。
ここでは太陽よりもジェッソ(石膏)が支配するのだ。
ワインは電気のように震え、口中を洗い流す鮮烈さと、
驚くほどの垂直性を持っている。
この地ではジェッソこそが、
ブドウ果汁を触覚的な感覚体験へと
変える要素である」とジュゼッペは語る。
アグリジェント県とカルタニセッタ県の
内陸の県境の、ワイン産地としては
あまり語られない地域から、
石膏硫黄質という未知の土壌に
由来するワインを携え、
2021年に 2020VT をリリースした。
白い石が天然石膏:
硫酸カルシウムを主成分とする鉱物(生石膏)。
これを加熱すると結晶中の水分が一部失われ、
焼石膏となる。
粉末状にした焼石膏は水と混ぜると
再び水分を取り込みながら固化し、
石膏像や建材、ギプスの原料として利用される。
畑と栽培について
パッソフォンドゥート地区には、
もともとブドウは植えられておらず、
牧草地やブドウ以外の農産物の
農地として利用されてきた。
しかし、高標高で昼夜の寒暖差が大きいこと、
さらに石灰や石膏を多く含む土壌
といった条件から、ジュゼッペはこの地を
ワイン用ブドウ栽培の場として見出した。
パッソフォンドゥートが位置するプラータニ渓谷は、
硫黄の鉱山としても栄えたエリアであり、
土中には硫黄成分が多く含まれる。
所有する18haのうち4haがブドウ畑で、
地域ではテンドーネ仕立ても
一般的に行われているが、
ジュゼッペは新たに植えた畑を
すべてアルベレッロ(ゴブレ)に仕立てている。
古来の方法でブドウ樹を育て、
単一品種に限定することなく、
土着品種すべてに声を与え、
それらを調和の中で育てる。
そのためワインも基本的には
複数品種を原料とする。
アルベレッロは手間のかかる仕立てだが、
手作業を厭わず、ブドウ樹だけでなく
草や昆虫、周囲の森までもが
ブドウの質の不可欠な一部と考え、
景観そのものをケアするアプローチを取る。
こうした手仕事の積み重ねが、
ワインに個性とオリジナリティを与えていると
ジュゼッペは考えている。
セラーと醸造について
醸造容器は主にステンレスタンクと
オーク樽を用いるが、栗樽や
セラミックタンクも試す。
白ワインにおいても発酵開始前に
スキンコンタクトを行うが、
全体として抽出期間は短く、
フラッグシップの赤ワイン
「パッソフォンドゥート」で1週間弱にとどめる。
目指すのは、軽やかでエレガント、
かつミネラリーなシチリアワインであり、
介入は最小限に抑え、土着酵母で醗酵させ、
濾過は行わない。
ジュゼッペによれば削ぎ落とすことで
地域の個性を浮び上がらせる醸造ということだ。
この緯度にもかかわらずアルコール度数は
均衡を保ち、力強さと軽やかさという
コントラストがもたらす飲みやすさを備え、
偉大なクリュとしての複雑さと、
食卓向きワインの流れるような軽快さを
併せ持つワインを目指す。
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