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更新日は 2025年12月03日 です。
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★ダミアン・ポドヴェルシッチ
●DOC ヴェネツィア・ジュリア・ビアンコ・リボッラ・ジャッラ 2020
*DOC Venezia Giulia Bianco Ribolla Gialla 2020 / Damijan Podversic
*嬉しい程、ダミアン節が炸裂してます。
心地良い凝縮度に綺麗で滑らかな舌触りの液体が
戻ってきました。
しかも透明感があり心地良い緊張感もある
ザ・リボッラって感じの素晴らしい味わいです。
2025月12月8日
エヴィーノの新津くんの感動のコメントも添えます。
以前ダミアンが語っていた言葉ですが、
「ヴィンテージの特徴は1年間の気候に
左右されるものではない、
収穫前1ヶ月間の気候(気温差、雨、日照)によって
色付けされる」。
2020年は久しぶりに冷涼で雨の多い、
気温差のあるヴィンテージ。
適度な湿度を保ったことで得られる
ボトリティスノービレの恩恵と、
例年以上に酸が全体を引き締めてくれる、
エレガントで繊細なキャラクターを持った
ブドウが収穫できました。
貴腐の恩恵はダミアン曰く、全体の40%程度。
「貴腐が少なく日照に恵まれたヴィンテージは、
果実の成熟・凝縮が強く、表情豊かで、ポジティヴさを、
対照的に貴腐の多いヴィンテージは複雑さ、
奥行き、エレガントでポテンシャルを感じる。」
相反しつつも、それぞれ異なった魅力を
持っているダミアンのワイン。
彼が栽培するブドウの中で、
最も収穫の遅いリボッラ ジャッラ。
夏場は十分な日照があったものの、
雨は少なく果粒のサイズは例年に比べて小さい、
その分果皮も厚く健全に成熟。
8月以降に大きく気温が下がり、
適度な雨によって貴腐化するブドウ。
果皮の厚さはカビや病気への抵抗力となり、
全体的な収穫量は多かったものの、
モストが少なく最終的には
生産量は少なくなったという1年でした。
果皮由来の豊かなタンニンと、
ボトリティス由来の妖艶で複雑な香り、
全体を引き締める骨太な酸によって、
非常に立体感を感じる2020年の
リボッラ ジャッラ。
そして、昨年2019にも強く感じましたが、
昔のダミアンのイメージとは
一線を画すワインの透明感、洗練された味わい。
以前はモンテカルヴァリオの畑から、
トラックで約40分かけてブドウを
運ばなければいけなかったダミアン。
「2019年の収穫より、畑の隣に建てた
カンティーナまで数分と掛からない時間で
醸造を始めることができる。
これがブドウにとってどれだけ素晴らしい事なのか、
ワインを飲めば皆きっと理解してくれるだろ!」
そう笑う彼。
暑い年と冷涼な年、相反する魅力を持った
ダミアンのワイン。
個人的には冷涼で貴腐の恩恵を受けた
ヴィンテージが大好物です。
今回の2020は、久しぶりに背筋が
ゾクッとする美しさを持った、
まさに大好物なリボッラ ジャッラです。
容量:750ml
生産年:2020年
生産国:イタリア・フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア
生産者:ダミアン・ポドヴェルシッチ
葡萄品種:リボッラ・ジャッラ
| 2025年12月 | ||||||
★ ダミアン・ポドヴェルシッチ
DAMIJAN PODVERSIC
★1998年よりカンティーナを立ち上げ、
リボッラジャッラをはじめとしたフリウリ特有のブドウを栽培。
1985年、フリウリのワインに造りの「定説」に一石を投じたヨスコのもとには、
多くの造り手が集まり
(今では素晴らしい造り手ばかり、
のちにそれぞれの価値観を持ち、離れていくことになる。
当時の彼のカンティーナには溢れんばかりの熱意と信念、
才能が集まっていた。)、
濃密な時間を共に過ごすダミアンは、自身今までにないほど多くの事を学び、
(本人曰く、技術的なことではなく、
より内面的な部分で学ぶことの方が多かったという。)
自身のフィロソフィを築いていくこととなる。
土地への最大限の敬意、概念に囚われない醸造、果皮の本質を見せるワイン、
揺るぎない信念(頑固さ)をもつダミアン。
「畑での仕事量こそがワインの根幹を成す」その言葉通り、
畑仕事への追及はどの生産者よりも激しい(恐ろしい)。
マルヴァージアイストゥリアーナ、フリウラーノを主に
ピノ・グリージョ、カベルネ、メルロー栽培、
祖父から受け継いだサンフロリアーノの2haの畑にはシャルドネ、フリウラーノ、
メルローを栽培。畑では年により必要最小限の銅と硫黄物を使うのみで、
一切の肥料、薬品類を使用しない。さらには土壌の耕転さえも行わない。
春から夏にかけての徹底した除葉と摘房、果実の収量制限を行う。
また、収穫に至っては樹上に極限まで残し熟成を促す、
結果収穫は10月以降、雨が少なく条件が整った場合は
11月に至ることも少なくない。
コッリオ周辺特有の湿度の高さは、一定の条件を満たすことで、
ボトリティスノービレ(貴腐)の恩恵を受けることができる。
そうしてボトリティスをまとった白ブドウを収穫。
畑での徹底的なこだわりと作業量の多さ(過酷さ)は、
他のどんな造り手にも引けを取らないほど。
貴腐化した果実を含むため、非常に厳しい選果を行ってから除梗。
縦型の開放式大樽の中にて2か月以上のマセレーションを行いつつ、
野生酵母にて醗酵。
圧搾後、大樽にて熟成。4年以上のサイクルにてボトル詰め。
土地の持つ強烈なミネラル、完熟した果実、骨太な酸、
さらにはボトリティスの恩恵を受けた彼のワインは、
豊かさと旨みはもちろんの事、
他のいかなるワインとも異なる個性を持つ。
インポーターのエヴィーノさんの資料より
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