2020 年、二人はジュラに戻り、
ドメーヌ・ド・ラ・トゥルネルで
収穫と醸造を経験しました。
その後、さらにドメーヌ・デ・マルヌ・ブランシュで
3年半働きました。
そして、エティエンヌは今年、マルヌ・ブランシュを退職して、
ドメーヌに専心することになりました。
パートナーのマルゴーはドメーヌでの仕事と並行して、
現在はドメーヌ ・ラベでも働いています。
ドメーヌは、ガヌヴァの本拠地ロタリエの2つ南の村、
オジャにあります。
2023 年当初、ドメーヌの栽培面積は僅か1ヘクタールで、
シャルドネのみを栽培していましたが、
2025年に複数の区画を借り受けて、
現在栽培面積は4ヘクタールに広がりました。
区画はスザンセイ、ヴァンセル、 オルバーニャの
3つの村に点在しています。
シャルドネに加えて、サヴァニャンとプールサール、
ごく僅かにトゥルソーとピノ・ノワールの栽培も始めました。
栽培はビオロジックで、
一部ビオディナミの手法も取り入れています。
醸造に関しては、醸造添加物は一切使わず、
野生酵母での醗酵で、
可能な限り人為的介入を少なくした
ナチュラルな醸造を行っています。
亜硫酸も必要な場合以外は無添加です。
ドメーヌ名のラ・テール・ポンシェとは、
フランス語で『傾斜した土地』という意味です。
これは、西のブレス平野とジュラ山脈の間に
細長く広がるジュラのブドウ畑を詩的に表現したものです。
ジュラ山脈の麓の丘陵地帯に広がるブドウ畑には、
傾斜が40度近くになる急峻な畑もあります。
また、造り手は畑仕事で一日の大半は
腰をかがめて過ごさなければなりません。
このようなことからドメーヌ名を
ラ・テール・ポンジェと命名したそうです。
ドメーヌの初ヴィンテージとなる2023年は、
ペット・ナットとコート・デュ・ジュラ白の
2種類のキュヴェのみが造られました。
弊社は 2025 年の初夏のリリースと
同時にドメーヌを訪問しました。
幸運なことに、少ない生産量にも関わらず、
初年度から日本へのアロケーションを
頂くことができました。
今後が大いに期待できるシュッド・ルヴェルモン・
南ジュラの新ドメーヌです。
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