★AOCボルドーとラランド・ド・ポムロールにある
22haを所有する家族経営のドメーヌ。
サヴィニャック・ド・リルはポムロールの中心地から
8km北にあるリル渓谷を見下ろす
粘土石灰岩の丘にあります。
保湿に優れた畑から黒葡萄4品種、
白葡萄2品種が造られています。
1964年にレイモン・ミンゴ氏によって
シャトー・マレショーとして設立され、
現在は孫のジュリアン・ミンゴ氏に引き継がれています。
子供のころのジュリアンの遊び場は葡萄畑。
祖父や父の手伝いをしながら育ちます。
地元の大学を卒業後、
強要をされた訳ではありませんでしたが
ワイン造りに興味が湧き、伝統的な産地ではなく
ニューワールドの生産者で
学ぶことを決意し一路南米チリへ。
伝手を頼りアルマヴィーヴァで働くことになりました。
そこで伝統的な品種を活かしながらも、
伝統に縛られない新しいワイン造りを決意。
地元に戻り、まずは畑と
畑周辺の環境整備を整えることから始めます。
10年の歳月を掛け
『生物多様性・殺菌、殺虫剤・施肥・灌漑』に
厳しい基準を満たしたものに付与される
HVE認証(環境価値重視)
レベル4を2019年に取得します。
新たな取り組みとして、健康的な葡萄の個性や
土地の特徴を最大限に表現するために
単一品種(メルロー、カベルネ・フラン、マルベック)で
SO2ゼロのキュヴェ
≪Le vin pur/ル・ヴァン・ピュール≫や
アペラシオンの概念にとらわれない
『堅苦しさのない自由なワイン』をテーマとした
≪Le Petit Comptoir/ル・プティ・コントワール≫を
ヴァン・ド・フランスでリリース。
また去年からアンフォラを用いたワイン造りにも
チャレンジしています。
ボルドー・ワインの置かれている
厳しい現実を直視しながら
自分の出来うる事を一歩ずつ前に進める
ジュリアン・ミンゴは要チェックです。