畑について
ソミュール近郊、シノンと北ヴィエンヌからも近い、
サイックス村に位置しています。
ドメーヌ名は、敷地の脇を通る小道
「ラ・ロビニエール」に由来しています。
畑には1950年に植えられたカベルネ・フラン、
2024年7月に新しく植えたシュナン・ブラン、
そして樹齢約35年のシュナン・ブランがあり、
それぞれが異なる個性を表現します。
土壌は標高90mの地点に広がる石灰岩と粘土質シルト。
道路に近い下部は白い石灰、
上部は黄色味を帯びた石灰質で構成されています。
区画「ロビニエール」は南西向きで、
前の所有者からも「霜に強い畑」と言われています。
1970年以来、霜害はほとんどなく、
樹間にはさまざまな木を植えることで
生態系を豊かにしています。
30mごとに植えられた木々にはコウモリが集まり、
害虫を食べてくれるという
自然の循環が生まれています。
畑の奥には森が広がり、
養蜂箱が設置されています
(養蜂は別の所有者によるもの)。
そこで採れる蜜蝋は瓶口のシールに利用しており、
シュナンは無色で、カベルネには
自然素材で赤色を施しています。
自然環境を尊重しながら、
畑と一体となったワイン造りを実践しています。
剪定について
ドメーヌ・トラペでも剪定を学びましたが、
最近ではフランソワ・ダルからも教えを受け、
タイユ・ドゥース(taille douce/優しい剪定)を
取り入れています。
畑は1ヘクタールあたり約11,000株という
樹間の狭い植え方をしており、
若木は将来的にゴブレ仕立てにすることを
目標としています。
ブドウ栽培において最も大切な作業は
剪定だと考えています。
剪定はその年の生育だけでなく将来をも
決定づける重要な作業だからです。
樹液の流れを導くために芽を慎重に選ぶことで、
ブドウ樹の寿命と品質を長く維持できると信じています。
造り手の人となり
音楽をこよなく愛し、ギターとピアノを演奏する一面も。
インディーロックやフォークを聴きながら
セラーで作業をすることもしばしば。
情熱・厳格さ・本物志向という3つのキーワードが
彼のワイン造りの原点です。
所在地:ロワール地方 ソミュール / サイックス村
初ヴィンテージ:2021年
畑面積:2ha(現在はまだ若木などもあり、
将来的に年間約1万本生産目標)
栽培品種:シュナン・ブラン50%、
カベルネ・フラン50%
樹齢:20,35, 40, 70 年と若木
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