★現在の当主はルディ・マルケージ氏。
 そのルディの祖父母にあたる、カルロとローザは北イタリアのトレンティーノ出身です。
 自給自足の生活をしながら暮らし、ワインもまた同様に造っていました。
 彼らがアメリカの南東へと移住してきたとき、そこでもまた同じように、
 自分たちの昔からの伝統とともに生きてきました。
 そしてそれは、孫であるルディ・マルケージにも受け継がれています。
 ルディは長らく東海岸で栽培、醸造から販売までを手掛け、家族を養ってきました。
 が、オレゴンというワイン生産地域に心をつかまれてしまいました。
 オレゴンこそが彼の信じる、創造性を引き立たせる場所だったのです。
 土地そのものの美しさがブドウに成り、ワインへと成る場所だったのです。
 現在は娘のクリスティンも家業に入り、ジェネラル・マネージャーとして、
 家族の伝統を受け継いでいます。
 二人で、協力し合いながら、バイオダイナミックとオーガニックの栽培による、
 持続可能な農業とワイン造りを行っています。
 畑は1982年植樹。
 200エーカー(80ha)のデメター認証を取得しており、
 ステラ―認証を取得しています。
 ウィラメット・ヴァレーV.A.V.の北端に位置し、
 オレゴン山脈の麓の東向き斜面に畑はあります。
 ルディは、彼が好むフランス産ワインの多くがビオディナミを実践して
 栽培されていると気づき、
 2003年からビオディナミをモンティノア・エステイトで実践し始めました。
 2007年までにワイナリーでデメターのビオディナミガイドラインに沿うようになりました。
 2008年にステラーからオーガニック認証を、デメターからビオディナミ認証を取得しました。
 外部からの不自然な添加物無しで、ブドウが自分たちの力で、
 健康で活力のある状態を創りだし、自立した生態系として、農地を捉える。
 それはもっとも持続可能な農業の形で、より健全なものを生みだし、
 人々を健康にし、そして地球をもまた、健やかに保つのです。
 栽培責任者であるルディの相棒は、醸造責任者スティーブン=ウェーバー。
 共に連携して、ブドウ栽培からワイン造りまでを行っています。
 スティーブンは2006年に、モンティノア・エステイトに移ってきました。
 オーストラリアで長らく働き、大規模生産のワインにおいても多くの経験を積んできました。
 また、アルザスでのワイン造りの経験もあり、冷涼な気候の白品種にも意欲的です。
 イタリア人の血を引くルディが目指すのは、食事に寄り添うワイン。
 彼が食べて育った北イタリア料理を思い浮かべながら、
 様々な食事に合わせられる味わいを目指しています。
 ラシーヌさんの資料より