★ブルゴーニュ地方の町ボーヌからジュネーヴに向かって
  おおよそ2時間ほど車を走らせると、アルボワの地に到着します。
 この周辺は、フランス産ハードタイプのチーズにおける
 最高峰「コンテ」の名産地であり、
 ブドウ栽培だけではなく牧畜がとても盛んな場所でもあります。
 ピュピヤン村においてワイン造りを営むエマニュエル・ウイヨンは、
 ヴァンナチュールの生産者の誰もが尊敬して止まない、
 ピエール オ ヴェルノワで15歳の頃より働いていました。
 オヴェルノワ氏は数年前に引退、現在はビオのパン職人として
 これまた最高に美味しいパンを毎日焼いています。
 訪れるたびに、「自分のワインは1日に3回は変化する。
 だから1年では1000回近くの変化を楽しむことができるのだよ。
 10年以上は熟成するから、そうすると10000回の変化だな。」と
 語っていたことを思い出します。
 ウイヨンは、オヴェルノワの造ったワイン、30年以上も使用している醗酵タンクや
 古樽だけではなく彼の哲学を正統に引き継いだ人物で、
 ある大変に難しいヴィンテージの醸造の際に、
 亜硫酸の添加を迷っていた師匠のオヴェルノワに対してウイヨン本人が、
 使うべきではないと進言したという話があるほどです。
 ウイヨンのワインは、彼が飲み頃と判断した段階で出荷されることが一般で、
 そのため蔵にはさまざまなヴィンテージのワインが静かに熟成しております。
  畑:標高400メートルの東南東~南西向き斜面で4ha
    粘土石灰質でシャルドネ及びサヴァニャンの樹齢は10~35年
    プルサールの樹齢は7~60年
    白は、30年以上使用している600リットルの古樽で醗酵及び熟成
    熟成期間は27ヶ月以上で、その期間のオリ引きはおこなわない。
    赤は、35hlのタンクでセミマセラシオンカルボニックによる醗酵
    醗酵期間は概ね45日で、熟成は600リットルの古樽で12ヶ月以上。
    どちらも、清澄及びフィルター作業をおこなわずにビン詰め。
  インポーターの資料より