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更新日は 2024年 10月 02日 です。
2024年10月 | ||||||
★マス・ダルゾン
●AOCフォジェール・ルージュ・ル・プレビテール 2022
*AOC Faugères Rouge Le Presbytère 2022 / Mas d'Alezon
*やっぱりお母さんは凄い!
レベルが違います。
杏のような抽出のしっかりした赤は
スミレやダークチェリーの
軽やかに深いセンスの良いなんとも
言えない味わいなのです。
とってもジューシーでふくよか、
溶け込んでもしっかりと存在する酸とタンニン、
センス抜群の重心の低い素晴らしい味わいです。
2023年9月26日試飲
容量:750ml
生産年:2022年
生産国:フランス・ラングドック&ルーション
生産者:マス・ダルゾン
葡萄品種:リュドナー・ペルト、グルナッシュ、サンソー、カリニャン
2024年10月 | ||||||
★ マス・ダルゾン
MAS D'ALEZON
★マス・ダルゾンは、ドメーヌ・ド・クロヴァロンを創設したカトリーヌ・ロックが
フォジェールで手掛けるヴァン・ナチュールです。
カトリーヌは標高300~470mの冷涼な畑をビオディナミで耕作し、
ルロワやビゾなどと同様、ロニャージュをせず伸びた枝を編み上げる
トリコタージュを実践しています。
ブドウ木は平均樹齢50年の古木がメインで、
他のドメーヌより1ヶ月以上遅摘みしたブドウを野生酵母で全房発酵し、
SO2 無添加(白のみマロ発酵後に20mg/l添加)で
ナチュラルワインに仕上げています。
マス・ダルゾンのワインは、カリニャンやシラー、
ムールヴェードルなどローヌ系品種が主体です。
しかし、品種固有の重たさはなく、フレッシュで冷涼感たっぷりで、
繊細なテクスチャーと細身のフィニッシュなど、
ブルゴーニュに通じるフィネスとエレガントさを備えています。
ドメーヌはこれまであまり国際市場で表に出ていませんでしたが、
2017年からはナチュラル・ワインの祭典「Raw Wine Fair」にも参加し、
非常にキレイな造りのナチュラル・ワインであることを
世界各国にアピールしています。
マス・ダルゾンは、ラングドックのピノ・ノワールのパイオニアである
ドメーヌ・クロヴァロンを独学で牽引してきたカトリーヌ・ロックが、
1997年にクロヴァロンの南隣の村の
フォジェールに購入した畑によるドメーヌです。
マス・ダルゾンの畑はクロヴァロンよりもさらに標高の高い300~470mの
冷涼な場所に位置しています。
AOCフォジェールの栽培区域内で最も北に位置し、
最も標高の高い場所(470m)であるため、
一般的に温暖なラングドックとは対照的に、
冷涼な気候の特異なミクロクリマを享受しています。
栽培面積は現在10haで、赤ワイン用ブドウ6品種(リュドナー・ペルト、
サンソー、カリニャン、ムールヴェードル、シラー、グルナッシュ)、
白ワイン用ブドウ5品種(クレレット・デュ・ラングドック、ルーサンヌ、
グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・グリ、マルサンヌ)が栽培されています。
畑は品種毎区画に分かれ、1ha を超える区画は
ムールヴェードルとシラー、グルナッシュの区画しかありません。
その他は全て1ha以下の小さな区画になっています。
畑全体の平均樹齢は30年ほどですが、グルナッシュ、サンソー、カリニャン、
リュドナー・ペルト、グルナッシュ・ブランなどの主要品種は
平均樹齢50年の古木で、特にカリニャンは樹齢100年を超える
プレ・フィロキセラのブドウ木で、接ぎ木していない自根のブドウ木です。
ドメーヌ名のマス・ダルゾンのアルゾンとは、
フランスのカトリックとプロテスタントが休戦を挟んで40年近く戦った
16世紀のユグノー戦争の際に活躍した隊⾧の名前。
このアルゾン隊⾧が戦後に褒章としてちょうど現在ドメーヌの畑が
ある土地の所有者になったことから、ドメーヌ名にアルゾンと付けられました。
ドメーヌは2017年からナチュラル・ワインの
イベント「Raw Wine Fair」に参加しています。
ドメーヌでは畑を取得した1997年からビオロジックを実践。
その後、2000 年に完全なビオディナミへと移行し、
全ての畑でビオディナミによるブドウ栽培を行い、
現在ではドメーヌの全てのワインが厳格なデメテールの認証を受けています。
地質はシスト(片岩)土壌で、植樹比率は1ha当たり6000本。
剪定方法は品種に応じてゴブレ式、もしくはコルドン・ロヤ式です。
収量のコントロールは剪定段階で行っています。
剪定の際、極めて短小に剪定に行うことによって
収量が増えないよう調整しています。
通常、剪定がうまくいけば想定した収量に誘因できるため、
基本的にグリーン・ハーヴェストは行いません。
しかし、芽かきは、翌年の剪定をやり易くしてくれるため、実施しています。
摘芯は行いませんが、「Tricotage トリコタージュ」という、
ブルゴーニュのドメーヌ・ルロワでも行われている手法が取られています。
これは枝先を切らずに伸びた枝を巻きつけて編んでいく手法で、
ブドウが色付きの段階で行っています。
除葉は基本的には行いませんが、
9月の段階でブドウの成熟が遅い場合は行っています。
収量は品種や区画によって異なりますが、
1ha当たり20hl/haを超えることはありません。
特にプレ・フィロキセラのブドウ木のカリニャンなどは
収量10hl/haという少なさです。このため、栽培面積は10haですが、
ドメーヌのワインの全生産量は年間2万本以下という少なさです。
畑の耕作は年2回行います。
冬場はつるはしを使って手作業で、もう一回はブドウの芽から
綿毛が出た頃からブドウが結実する間の時期に馬を使って行っています。
耕作と同時に、ブドウ木と競合関係になってしまう
不要な雑草を取り除いています。
除草剤は一切使用していません。
また、ヤギの糞を使った堆肥やビオディナミの調剤を
コンポストとして畑に撒いています。
マス・ダルゾンのブドウの収穫は、
フォジェールの造り手の中でも最も遅く、
例年9月下旬から10月中旬にかけて行われます。
昼の暑い時間帯を避け、早朝に収穫を行います。
全て手摘みで実施し、収穫したブドウは潰れないように
小さなケースに入れて醸造所まで運ばれます。
選果は、収穫直後に畑で1回、
さらに醸造所に運んで醸造する前に1回の合計2回行われます。
醸造はブドウに付着している野生酵母のみで行い、
他のいかなるものも加えません。
SO2も無添加(もしくは必要最低限のみ添加)。
ブドウは除梗せずに全房で発酵を行います。
発酵は品種毎別々に行います。
品種に応じてステンレスタンク、セメントタンク、木製発酵槽、
オープントップの樽などでアルコール発酵を行います。
発酵温度は25~28度の低温で行います。
醸しに関しては、発酵の最初の段階で
ポンピングオーバーを1回のみ行います。
発酵期間中は1日2~3回のデレスタージュを実施します。
ピジャージュは頻繁には行わず、
発酵の最終段階で1日1回の実施に留めます。
発酵期間は5日から7日。キュヴェゾンの期間は約3~4週間です。
圧搾後は、容量225リットルのバリックもしくは
容量150リットルの木樽に移し、マロラクティック発酵と熟成を行います。
新樽の比率はキュヴェに応じて20%程度。
その他は、白ワインの熟成に使用した1~3年樽が用いられます。
マス・ダルゾンでは、フレッシュ感とタンニンの繊細さ、
ブドウに備わっている複雑な香りを引き出す醸造を行っています。
過剰なアルコール度や力強さなどは追求していません。
VIVITさんの資料から
過去の取扱いアイテム一覧
https://www.sakemorita.com/old/masdalezon_a.html