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更新日は 2023年 09月 26日 です。
2023年9月 | ||||||
★ヴァルテル・デ・バッテ・プリマ・テッラ
●ヴィノ・ビアンコ 2015
*Vino Bianco 2015 / Walter de Batte Prima Terra
*ある意味、個人的にお気に入りはこのキュヴェ!
ヴァルテル・デ・バッテにしては遊びがあって
少し楽しい味わいですから。
塩味と酸のバランスが何とも軽快で心地良い、
そして心地良いタンニンが顔を出します。
しなやかな液体の旨味と共に
キラキラとした明るさと心地良い佇まいのあるビアンコです。
ヴァルテル・デ・バッテ!流石にやりますね〜!
1/16/2023試飲
新津くんのコメント
今回実験的に造られた白が届きました。
昨年カンティーナで飲ませてもらい、
衝撃を受けたワインだったのですが。
事の発端は、知り合いの所有する
樹齢の高いヴェルメンティーノの畑。
2013年より栽培・醸造を頼まれていたヴァルテル。
畑の自然環境を整え、収穫量を抑えた
ヴァルテル流の栽培によって、
非常に凝縮したヴェルメンティーノ。
結局2015年まで3度の収穫・醸造を行ったものの、
当の持ち主が途中で畑 を売却してしまったため、
2015年はボトル詰めを行わない事態に。
そこでヴァルテル、2015年のブドウを買い取り、
混植していたサンジョヴェーゼも直接プレスし、
ヴェルメンティーノと共に醸造。
そして、カンティーナに残っていた2020年までの
アルモジェ、アルトローヴェ、
サラデーロのオリ(オリ引きの際に取り除いた部分)
を加えてタンクの中で60ヶ月の熟成。
瓶内で12ヶ月の熟成を行ったという、
なんともややこしいワインが出来上がりました。
「チンクエ テッレのエリアにある
ヴェルメンティーノとサンジョヴェーゼ、
黒ブドウを白ワインとして醸造することで、
黒ブドウ由来の鋭くも繊細なタンニンを持つ。
さらには毎年元気なオリを足し続ける事で、
酸化を恐れずにフレッシュな状態を維持しながら
熟成を続けられた」、そう話す彼。
根本的に畑も少なく、収穫量も抑え
高品質なブドウを収穫する一方、
オリでさえも無駄にはできない厳しい現実があります。
それでも諦めず、その中でいかに良いものを生み出すか。
常に追求を続けるヴァルテル デ バッテ、
飾りっ気のない白いエチケットに「Vino Bianco」という、
シンプル過ぎる名前には彼の正直さが垣間見えます。
ヴェルメンティーノのアロマは、
チンクエ テッレを感じる強いミネラルに締め付けられ、
個性的で軽快なタンニン。
そこに強い旨味と塩分を感じます。
乾いた酸、香りはあるが
決して華やかさだけではない硬質さ。
想像しがたい難解な醸造方法とは対照的に、
美しくエレガント。
実験的なワインではありますが、
アルモジェやサラデーロとは全く異なる魅力、
ぜひ試していただきたいワインです。
容量:750ml
生産年:2015年
生産国:イタリア・リグーリア
生産者:ヴァルテル・デ・バッテ・プリマ・テッラ
葡萄品種:ヴェルメンティーノ、サンジョヴェーゼ
2023年9月 | ||||||