★ヤラヴァレーは、冷涼な気候の下におけるブドウ栽培の限界地と比べて、僅かに暖かく夏はより乾燥する場所である。
オーストラリアでも比較的冷涼なことで知られるヴィクトリア州の中でも、
Port Phillip湾からの影響を受ける場所は少ない。
その特徴は1月の平均気温(北半球における7月)が低いことで、最も低いMacedon Ranges(マセドンレンジ)の
17.2〜18.5度に次ぐ17.9〜19.4度、ボルドーやブルゴーニュよりも低い。
冷涼な地中海性気候で、降雨は冬から早春にかけて集中。昼と夜、そして夏と冬の気温差がそれほど極端ではない。
ディグリーデイズシステムによる積算気温は1,250〜1,352度で、ここからもかなり冷涼な地域であることが証明できる。
地形は、丘陵地帯である。ワイン畑の多くはどちらかの方角を向いた斜面にあり、標高も50M〜400Mに至る。
土壌は2種類に大別され、1つは古生代の地層からのもので小石を含んだ灰色〜褐色を帯びたローム質、
1つは前者よりもかなり若い年代の赤土の火山性土壌で極めて排水性が高い。
マウント・メアリーは、1972年に医師ジョン・ミドルトン(2006年12月に逝去)によって創業された。
ボルドーとブルゴーニュを足して2で割ったような気候のヤラヴァレーでは、スイスからの移民によって
1838年にワイナリーが設立された記録があり、栽培された品種もまたボルドーやブルゴーニュと同じだった。
ジョン・ミドルトンは、1960年代後半にヨーロッパの主要なワイン産地、特にボルドーとブルゴーニュを
中心に旅してワイン造りを学んだ。
また、後にナパヴァレーでMayacamas Vineyardを立ち上げるボブ-トラヴァーと出会い、
ボルドーによって確立された複数の品種をブレンドするワイン造りを追求していくことを決意した。
以来、常にヤラヴァレーを代表する品質のワインを造り続けており、
生産数が少なく入手が困難であることからも、伝説的な存在となっている。 |